こころ空間 ななの木

Tag: カウンセリング

Nana no Ki’s 2-year anniversary /オープン2周年を迎えました。

(Please scroll down for the English blog!)

去る4月23日は、ななの木の2歳の誕生日でした。

ななの木を日頃より支えてくださっているみなさまへ、こころより感謝申し上げます。

2年目を振り返ってみると、まず大きな変化として、昨年6月のオフィスの移転、そして10月には地元大学の相談室にて月2ペースの勤務が始まりました。それからおかげさまでクライエントさんも少し増え、それまではオンラインでの対応の方ばかりでしたが、11月には初めてオフィスに直接来ていただくクライエントさんをお迎えしました。

やっとこのオフィスで対面での対応ができる、と嬉しく思っていたのも束の間、3月に入り、新型コロナウイルスの感染拡大のため、当面の間対面カウンセリングでの対応を中止することとなり、この度オープン2周年を迎えたところです。

誰もこれまで経験したことのないパンデミックという目に見えない恐怖と、これまで以上に予測不能な将来への不安(そもそも将来を予測する、などという考え自体が見当違いなのかもしれませんが)、そして臨時休校が続く中、子どもとずっと一緒に自宅で過ごす毎日は、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されていくものですね。

コロナ疲れ、という言葉も最近よく目にします。

このような状況の中、今私が一番懸念しているのは、DVや児童虐待の増加です。これは単に自宅で一緒に過ごす時間が増えるということだけでなく、勤務時間の短縮やリストラによって経済的にも将来的にも不安定になることで、そのストレスが配偶者やパートナー、また子どもに向けられてしまう、ということが考えられます。

ななの木で対応できることは本当に限られていますが、こころのサポートを必要とされている方へ少しでもお役に立てられるよう、これからも研鑽を重ねてまいります。

ななの木へのご質問やご予約につきましては、いつでもお気軽にこちらのフォームよりお問合せください。

それでは今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

April 23 was Nana no Ki’s 2 year anniversary. 

I cannot thank you enough for your ongoing support!

When I opened Nana no Ki Counseling 2 years ago, I was thinking that if I did not get any clients in the next 2 years, I would consider closing the practice. But luckily I now work with a few clients and was offered a part-time counseling position at a local university in October, so my practice can stay open. 

It is difficult for me to accept the fact that I cannot see my clients face-to-face until who knows when, but I’m well aware that a lot of mental health professionals all over the world have been facing the same issue and trying to move their practice online (which fortunately didn’t affect me to a great extent since my practice has primarily been online). 

Now is the time for all of us to be creative and help each other go through this uncertainty. I decided to focus on what we can do instead of what we cannot do, which has helped me stay hopeful and positive. I am not too familiar with mindfulness, but taking a moment to be aware of my emotions and curious about them especially when I am overwhelmed and agitated seems to be quite helpful. I have also found that just thinking about people and things that I am grateful for helps me calm down. Maybe you can give it a try too.

Please feel free to contact me if you have any questions and/or comments as well as if you would like to make an appointment for a free 20-minute pre-counseling session.

Thank you, and stay safe! 

「カウンセリング」と「カウンセラー」の役割

「カウンセリング」と言っても、今や数えきれないほどの方法やアプローチが存在します。

しかも元々外国で生み出され、開発されたものなので、それをそのまま日本に持ち込もうとしても、文化の違いや言語的ニュアンスの加減で、日本の文化や風土に合わなかったり、本来の意図からかけ離れた形で解釈をされ、誤認識されたまま広まってしまうこともよくあります。

まずは、よく耳にするのが、

カウンセリング=カウンセラーからアドバイスや指示を受け、それに従う

というもの。

もちろんカウンセリングの過程において、カウンセラー側からアドバイスをすることは当然あります。ただし、それはまずカウンセラーがクライエントさんのお話をしっかりと聴き、悩みの全体像を把握し、アドバイスをすることがクライエントさんの悩みの解消に役立つ、と判断された場合にのみおこなわれるものです。

そして大事なのは、カウンセリングでは、カウンセラーがクライエントさんの問題解決を「してあげる」のではない、ということです。

ではカウンセラーの役割とは一体何なのでしょうか。

まず一番に挙げられるのは、クライエントさんが安心してお話ししていただける場と時間の提供です。

この「安心感」は本当に大切です。カウンセリングの過程では、最初から最後まで、「信頼関係」のベースとしてなくてはならない存在です。

ここでちょっと想像してみてください。

もし、他の誰にも話したことのない悩みを、勇気を振り絞って話したのに、満足に話し終わらないうちに「アドバイス」や「指導」されて、果たして納得できるでしょうか?ここに相談して良かったと、思えるでしょうか?

もちろん答えは「NO」ですよね。

そんなことはこれまでに散々いろいろな場面で経験して、役に立たないどころか、それでさらに傷ついたこともたくさんあるわけですから。

カウンセリングの中で、クライエントさんご自身が前に進んでいけるかもしれない、という「希望」を見いだせるようになるには、まずは安心して相談できる信頼関係の築きが必要です。これは「ななの木」のカウンセリングアプローチそのものです。

この信頼関係の土台の上で、ようやくクライエントさんが、自分自身の悩みや問題に向き合い、様々な気付きが生まれたり、悩みや問題を違う視点からとらえられるようになったりして、問題解決の方向性が決まっていくのです。そして、カウンセラーは、その一連の流れの、あくまで「サポート役」なのです。

ここまで読まれてお気付きかと思いますが、このようなプロセスが、ほんの数回のセッションで完了する、ということはまずないと、容易に想像がつくでしょう。悩みや問題の複雑さにもよりますし、カウンセリングを受け始めて、何かがすぐ変わったり、改善したりするということももちろんありますが、やはり根本的に悩みや問題の解消に取り組む場合は、ある程度の時間は必要です。

このご時世、なんでもすぐ手に入り、入るべきである、というのが「常識」となっていますが、丁寧に、そして気長に、というスタンスを「ななの木」ではこれからも大事にしていきたいと思います。

(もちろん、不必要にダラダラと継続させるのとは、しっかり区別しなくてはなりませんが。)

「ななの木」でのカウンセリング(対面またはオンラインビデオ通話)をご希望の方は、まずはお気軽にお問合せください。

20分間無料のプレカウンセリングもぜひご利用くださいね。

Introducing Nana no Ki for the very first time / 初めてななの木の紹介をおこないました

先週の土曜日(6月15日)、オープンして初めて、公の場でななの木の紹介をさせていただく機会がありました。

1年以上経ってはいますが、このように対人職関係の方々にななの木についてお話することは今までありませんでしたので、かなりドキドキしましたし、15分の中でうまくお伝えすることができるか不安でしたが、参加者の皆さんが熱心に聞いてくださっていたのがよく伝わってきました。

事例発表や意見交流会もとても興味深かったですし、普段は一人ぼっちでオフィスで仕事をしているため、このように他の対人職の方々と出会い、お話をする機会があることは、大変ありがたいことです。

当日の様子はこちらからご覧いただけます。


Last Saturday, I had an opportunity to introduce Nana no Ki Counseling to other helping professionals in Miyazaki.

It was great meeting them and letting them know about my private practice.

During the meeting, we had a case presentation followed by a discussion, and I realized how much I had missed this type of professional “group time” especially now that I work alone in my office every day. 

You can see pictures of the meeting (and me presenting) from here

Today’s the 1-year Anniversary of Nana no Ki Counseling! / 今日は「ななの木」オープン1周年記念日です!

日頃より温かいご支援をいただきありがとうございます。

本日、「こころ空間 ななの木」は、おかげさまでオープンから1周年を迎えることができました。

もう1年、なのか、まだ1年、なのか、きっと両方ですね。

「カウンセリング」というものが、日本でもっと肯定的に受けとめてもらえるよう、そして「カウンセリングを受ける」ことがもっと自然で日常生活の一部として受け入れられる日が来るように、オープン2年目は少しずつ活動範囲を広げていきたいと思っています。

大人向け、特に保護者やケアする立場の方々向けの箱庭を使ったワークショップなど企画中です。

また詳しい内容などは、随時こちらのHPよりお知らせしていきます。

今後とも「ななの木」をどうぞよろしくお願いします!

Thank you for your ongoing support for Nana no Ki Counseling.

I get this weird mixed feeling that it’s “already” been a year and it’s “only” been a year since the opening of Nana no Ki, but I guess they’re both true.

I hope for the day that counseling will be viewed more positively, and receiving counseling will be more natural and part of everyday life. But I know I can’t just sit around and wait for that to happen naturally, especially here in Japan where counseling is just not a thing yet.

So what can I do?

I actually got some ideas.

One idea is that I facilitate workshops for parents or caregivers using a sand tray, and I think this will be a good start since I’m not going to call it “counseling” so it won’t be so “intimidating”.

I’ll post any updates here on my website, and I’ll try posting more this year!

ななの木のウェブサイトやパンフレットには(なぜか)ほとんど書いてないのですが、実はななの木では箱庭を使ったカウンセリングもおこないます。

箱庭については、今後シリーズ化して少しずつアップしていこうと思っていますので、どうぞお楽しみに。

まずはななの木での箱庭の例をご覧ください↓

これは5歳児と祖母で創作したものです。このように、家族同士や複数人で同時に取り組むことができるのも、箱庭の特徴の一つです。

Nana no Ki Counseling provides sandtray therapy for those who are able to come to the office for face-to-face counseling.

Below is an example of sandtray creation by a 5 year old and his grandmother.

As you can see, sandtray therapy can be incorporated into family therapy and is not just for individual counseling.

Nana no Ki Counseling is Now Open! ななの木 オープンしました!

Please don’t hesitate to contact me for making your pre-counseling session appointment or asking any questions about Nana no Ki Counseling!

「ななの木」では随時プレカウンセリングのご予約を承り中です。

ご予約に関することや、その他ご質問などもお気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ